「猫背の原因~episode1 赤ちゃん時代の筋トレ~」  

 

先に述べましたが、人間は長い歴史の中で2本足で歩くという能力を獲得しました。
それは、知的好奇心が高まると共に2本の腕で道具を使いこなすという、人間が高等動物として進化して行く過程の一端だったのです。

しかしそれと同時に、立ち上がることによって頭はもちろん身体の中心部分にある肋骨をはじめとする骨組織や内臓を地面からさらに持ち上げなければならなくなりました。

いわば大きな錘の塊を、前後アンバランスな状態で維持し続けなければならなくなったのです。

そのため、お腹周りや背中の筋肉がより一層必要となったわけです。
ハイハイする赤ちゃん
ところが私たち人間は意識してハードな筋トレをして急激に筋力を付けたわけではありませんよね?ではいつトレーニングしていたのでしょう?実は立ち上がる前。そうです、赤ちゃんの頃にすでにトレーニングを開始していたのです。
というと少々おかしな感じがしますが、専門用語で言うならば「発達段階における身体能力の向上および機能の獲得」といったところでしょうか。

生まれたばかりの赤ちゃんは、ふにゃふにゃで柔らかいイメージですよね?そんな赤ちゃんも、段々と出来る事が増えていきます。首がすわり、寝返りをし、お座りができて立ち上がりやがて歩く。

これら全て、筋トレをしてきたからこそ出来るようになった技なのです。

寝返りしているくらいの時期の赤ちゃんではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、

お座り時期の赤ちゃんは猫背っぽい丸っこいイメージがありませんか?

この頃の猫背の理由は、なにせ立ち上がる前ですからまだまだ腹筋も背筋も柔らかい。そして身体に対して頭の占める割合が大きい(4頭身くらいでしょうか)というか頭が重いのです。だから背中が丸っこくなるんです。ここからまた赤ちゃんは筋トレを始めます。くどいようですが、本人は遊びの一環としていつの間にかトレーニングをしています。






つかまり立ちする赤ちゃん遠くにあるおもちゃを取りに行きたい、お母さんの所へ行きたいという動機づけの元、這い這いをし始めます。
前回お話しした、背骨の生理的彎曲=効率的かつ理想的な背骨の彎曲は、この這い這いによって形作られていきます。
そして次に、高い所にある物に興味を示して掴まり立ちをし、ぐらぐらとしていたのが腹筋や背筋が強くなることで段々安定してきます。骨盤を前へ傾けたり後ろへ傾けたりして骨盤の動きを引き出しながら筋力もつけている大事な成長段階なのです。そしてついに歩き始めます。これまで積み重ねてきた筋トレの成果です。

重たい骨組織や内臓をぶら下げて移動できるだけの筋力を頑張って身につけてきたからこそ得られた「歩行」なのです。

この時期の赤ちゃんは、バンザイの姿勢でバランスを取っていたとしても、猫背になっている子はそうはいないと思います。そうならないだけの筋力と関節の柔軟性を身につけている上、目線が上がり、前を向いて移動できている楽しさがあるのであまり下を向きません。そのため猫背にはなりにくいと言えるのです。




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